陶器市が落ち着いたころに

友人たちが 「そろそろ どう?」と

待ってましたと ランチに誘ってくれる

お天気や 都合や 体調や 諸々の事情を考え

お互いが 無理なく 動ける日程を決定します

 

M子さんとは 同じ町内なのに 久しぶりの再会です

まだ 一度も行ったことがないと言われるので

町はずれにある ラベンダー畑に 出かけました

 

 

段々の斜面に広がった 薄紫のラベンダーは 風にやさしく揺れて

穏やかで 美しく ホッとする景色です

「私が住んでいた町のあちこちにも ラベンダーが咲き誇っていましたよ」と

米国住まいが長かった M子さん

懐かしそうに 眺めていました

それから 落ち着いた お洒落な レストランに 連れて行ってもらいました

ゆっくりとした時を 二人で おしゃべりをして過ごしました 

無理がなく 自然で居られて ホッとする

M子さん 

年に 数回会うだけですけど

大切なお友達です

 

 

そして こちらは 日程が ほぼ 限定されます

いちごの収穫が終わったばかりの E子さん

梨の手入れを進める Y子さん

間もなく 二人とも 田植えの繁忙期が近づいています

今回は 「自宅を新築したから見に来て」との 

E子さんからのお誘いです

 

目の前に 収穫前の豊かな麦の穂が

太陽の光で 銀色に輝いて 広がっています 

 

その自宅の前に 近づくと

「いらっしゃ~い」と いつものE子さんが

玄関のドアを開けて 迎えてくれました

 

アラッ! E子さん なんだか小さくなったみたい と

内心 感じました

 

新しいおうちの玄関のドアは 

ものすごく 丈が高い一枚板で造られていたため

E子さんが 小さく見えたのでした

 

笑って 中に 案内されると

玄関の上り口の側には 夫妻の老後を考えて

スロープが備えられています

 

中に 案内されて まずは ご仏壇にお参りをと 

二人で お座敷へ

あらっ? 以前は お仏壇は 

ずっと 奥に置かれていたような気がしたけど・・・

 

「もうね 本家であっても 以前の様に 親類がたくさん集まる機会も少ないし

広いお座敷が要らなくなったのよ」と

言われてみれば 確かにね・・・

私達の田舎の暮らしは 以前とは 変わってきている

「その代わり 見て 見て 奥に 収納の用の部屋を造ってもらったの」と

衣類や バッグ など 広々とした部屋に きちんと整理されて置かれています

 

「わ~ いいね~」と Y子さんと 私は 思わず 歓声!!

 

 

壁や ドアに お洒落な飾りが 取り付けられて

「素敵ね~」のため息 

最後に 「寝室も見て!」 と・・

パッと ドアを開けてくれて びっくり 

「親類から お祝いにもらったのよ」と

電動ベッドがひとつ 

 

「もちろん 電動ベッドは 私のものよ すごく 寝起きに楽よ

 何より 腰がラク おすすめよ」と 澄まし顔

「こっちは だんなの」と お布団がひと流れ 

床に 敷きっぱなし・・

 

非農家かから嫁いで 今では ご主人以上に 重要な働き手

「私が 優先ゲット」と 親指を立てる

アハハハ・・・

 三人で笑いあう

 

近くの道の駅で ランチをいただき

E子さんが 「ねえ~ LINE いれてる?」

「アッ アプリは入れているよ どうやってする?」と 私

 

「えええ~~ あなた HP作ったり ブログしたり

メール送ったり してるのに?」 と 二人は 私を

信じられないという顔で 見ている 

 

「いろんな人から 不思議がられるけど

画像処理のサイズなんか 決まったところに 決まったサイズで

載せる それだけしか 出来ない」と 私 「ごめん 無理!」

あ~でもない こ~でもない

三人で  操作してみるけど さっぱり 

「あのさ 私たち1年か2年に 一度会うだけで

その時だけ メールしたり 電話したりするだけだよね

LINE 要る?」 と 私

「確かにね~」 と ふたり

E子さんは メールを送っても 見ない人だ

 

 

病気したり 怪我したり 入院したり

何かないと お互いに 元気でいると思って 連絡も取らない

不思議な関係の 私たち

それでも 何かあったら 遠くからでも 案じあう

見えないけど 絆は強い気がする 

 

佳秀窯HP ↓

 https://www.nishiyama-tadashi.com