工房近くを流れる 有田川には
鴨たちが遊び
川辺には 菜の花が風に揺れています
ときおり 冷たい風が 通り過ぎて行くものの
すっかり 春の風景に 変わりつつあります
工房は まだ 少し ひんやりして
水拭きの仕事も 生のやきものを持つ手触りや
水を含んだ布の作業は 手が かじかんで赤くなります
きりの良いところで 「ちょっと散歩に行ってきま~す」と
ろくろを回す夫に 声をかけ 川辺を歩いてみます
お隣の垣根には 梅も ほころんで
心も ゆるりと ほぐれて行きそうです
先日 作品の搬入に 夫と 唐津に出かけました
その日も とても 温かい一日でした
現在 佐賀県陶芸協会展が 唐津市近代図書館で 開催されています
国宝の先生方をはじめ 県内で創作活動に励んでいる 会員の作品展です
3月23日まで 開催されていますので お近くにいらっしゃいましたら
是非 ご高覧くださいませ 入場は 無料です
搬入を終えて 少し 遅い 昼食になりましたので
「お父さん あの最近話題の Sさんうどんに 寄ってみましょうか」と
ナビに入れてみます
「アラっ 出ない 」 携帯で調べた 住所も 電話も 該当なし
「走っていたら そのうち 見つかるかも」と
先ずは そこら辺を 車を走らせることに
そのうちにも そこら辺にも 見当たりません・・・
携帯をナビにして案内することもできるでしょうけど
なにしろ 機械に弱い 私たち・・
ならば 私の出番です!!
親切そうな 声かけやすそうな 地元の方そうな人を見つけるのは
得意です
「あっ! この方だ」 通りすがりのご婦人に 一直線
お尋ねすると
「そこの信号を左に曲がって すぐ右に ありますよ」と
案外近くでした
ご親切に ありがとうございます
ナビと格闘していた時間が何だったのかと思うほど
ものの数分で 解決です
「Sさんうどん」は お昼を過ぎた時間なのに
お客様でいっぱいでした
おうどんを注文して 「こちらの名物の 牡丹餅を持ち帰りたいんですけど」と
スタッフの方にお願いしたら
「帰りのレジのところで 買えますよ」と 言われました
その方が おうどんを運んでくださって
美味しい おうどんをいただいていると
間もなく ビニール袋に入った牡丹餅を 運んできてくださったのです
「あらっ」と 思っていたら
「売り切れそうだったので 持ってきました」と
にっこり 微笑んで おっしゃいました
ご親切が ありがたくて 何度も お礼を言いました
最近は タブレットでの注文や お会計も機械ですることが多くなりましたけど
温かい言葉や お気遣いに 心が ほんわか 幸せになるものです
帰りの車中で 「やさしい 親切な方だったね」と
何度も繰り返し 感激しながら
先ごろ つまずいて
コルセットを体に巻き付けている 義姉に渡そうと
お土産の「牡丹餅」を 大事に持って帰りました
佳秀窯HP ↓
https://www.nishiyama-tadashi.com