秋晴れの この日

キンコ~ン♪ チャイムが鳴って

あわてて玄関に出てみたら

S様ご夫妻と お嬢様ご一家が

店先に 笑顔で 立っていらっしゃいました

 もう ビックリです!!

S様ご一家が 初めて 我が家に

ご来店いただいたのは 20数年前のことでした

元々関東にお住まいで 当時 お仕事で長崎県にお住まいでした

その頃から

我が家の器や花瓶など とても気に入っていただいて

ずっと 長く ご家族で 愛用していただいています

あの頃 まだ 幼かったお嬢様も

今では お子様が成人されたり 大学生になっていらっしゃるので

しみじみと歳月が流れていることを感じます

東京で個展をするたびに ご来場いただいていますので

ご一家には 数年ごとにお会いしていますけど

九州にお見えになるのは 本当に 20数年ぶりのことです

ご来店いただいていることが 夢のようでしたけど

御奥様の開口一番 「あのね 私たち 車で来たの」と

再び びっくりです!!

お嬢さん一家は 飛行機を利用し 合流されたようですが

70歳を超えたご夫妻は 車での移動でした

ご主人の退職後 念願だった 車で旅するという夢を実現されているようです

ご夫妻で 車で宿泊しながら 行く先々の山野で摘んだ野の食材で

調理をしながら 大好きな器に盛って

各地をゆっくり 回られているのです

「先日ね 山に入って 草を摘んでいて 山道に出てきた途端に

ワ~~ッて 熊が出たと勘違いして みんな

一目散に 逃げて行ったのよ~」と 笑って話されます

退職後の時間を 産地や 食にこだわり

国内外から取り寄せた生地を使って

すべて手縫いで ご家族のお洋服も 作られています

暮らしのひとつ ひとつを 丁寧に紡がれて

時を大事に 過ごしていらっるなあ~と 思います

「正さんの器に入れると お料理がとても美味しく感じられるのよ」と

いつも ありがたい言葉を掛けていただきます

そのたびに

こうして 喜んでいただける 器づくりにたずさわっていることを

幸せに思うと同時に 気の引き締まる思いがするのです

旅の途中に 美味しい栗の最中を 見つけましたので」と

長崎の栗最中を お土産に頂きました

あんこと 大きな 栗が入っていて とても美味しいお菓子でした