連日 緊張の削り作業が続いている工房
丁度 お茶を運ぼうかな~と
思っていたら
「た~坊ちゃん おる?」と
幼馴染の てい坊ちゃんがやってきました
「うちの枇杷の木に いっぱい実がついて
鳥に食べられる前に 今日は 急いで摘んできた」と
穫れ立ての枇杷をいっぱい 持ってきてくれました
以前は 病院帰りのお母さんを連れて ときどき 寄ってくれたりしてたけど
今日は てい坊ちゃん ひとり
たしか お母さんは 90歳を少し超えられていたかと・・
「お母さん お元気?」と私
「あ~あ、お陰様で 身体も 口も 元気 元気」
クッ クッ クッ・・・
てい坊ちゃんの言葉には 色んな思いが 含まれています
「アハハハ おふくろさんが元気なのは 何よりよ」と 夫
そのお母さんは 我が家に 来るたびに
「たあ坊ちゃんも 元気で 頑張らんばよ!」と
実の母親みたいに 励ましてくれるのです
てい坊ちゃんは 実のお母さんを
奥様は ご自分のお父さんを介護するため
ご実家に通っていらっしゃいます
みんなが通る道だけど
親の年齢が近く ほぼ同時期に 介護は重なったりするものです
私達も 13年ほど前には
夫の両親と 私の両親が 同時に 病院と施設に入り
大変だったことを思い出します
仕事も忙しく 合間を見て 顔を見に回るだけが 精いっぱいで
十分な 介護も出来ず
申し訳ない思いが残っています
「仕事を辞めたら 待っていたかのように
地区や 老人会や 交通安全の見守りや
なんだかんだと 役が回ってきて 大変よ」と てい坊ちゃん
「俺も最近 朝の散歩に行くと
西山君も 立ってみないね~」と
通学路に立つ 交通安全の見守りの人から
お誘いの声がかかるよ」と 笑っています
ふふふ・・・
「お互いに 元気で 頑張らんとね」と
言い残して
てい坊ちゃんは 笑顔で帰って行かれました
佳秀窯HP ↓
https://www.nishiyama-tadashi.co