早いもので もう 師走入りです

寒さも だんだんと 増してきました

 

本窯が入り 窯上げまでの緊張の日々が

続いていましたが

先日 お陰様で 無事に 窯上げができました

キラキラと 輝きながら

生まれ出てきてくれて

やっと 安心することが出来ました

 

蓋物の蓋合わせも きれいに上がって

お陰様で 窯は上々の仕上がりでした

 

随分お待たせしていましたお客様に

一日でも早く納めなければ・・・

大急ぎで 点検 選別 そして

各地への 荷造りに 数日 追われていました

 

 

やっと 荷を送り 本当にホッとしました

気づいたら 緊張で 体中が カチカチになっていました

 

「ヨシ!! 今日は 私はプチ一人旅に 行ってきます」と

宣言し お天気の良い一日を選んで 

松浦鉄道の各駅停車に乗って 「平戸」へ行ってきました

 

誰かと待ち合わせしたり 同行したり ではなく

本当に 一人だけの旅は 初めてで

これもまた ちょっと ドキドキものでした

 

有田の駅を 11時 きっかりに出発し

伊万里へ

 

いつも見慣れた場所ですが やはり 

車窓からの景色は 違って新鮮に見えます

 

24分ほどで伊万里に到着

すぐに 佐世保行きへ 乗り換えです

 

乗車したものの いつも間違いの多い私の事

もしや・・・なんだか落ち着きません

クルッと振り返って 

「すみません この電車は 平戸口で止まりますか?」と

後ろの座席のご婦人に お尋ねしたら・・

 

グッと上げたあごは 運転手さんの方を指して

「運転手さんに聞きなさい」と

 

運転手さん にっこり微笑んで

「止まりますよ」と 親切です 

 

やれやれ・・・出鼻をくじかれたようで なんだか幸先が悪い

あとで その婦人 「平戸口」で降車されました

まあ そんな人もいるか・・・

 

折角の一人旅 ここは プッチン 切り取って「消去」

気を取り直し 海の見える方へ 席を移します

 

伊万里から ガッタン ゴットン 

各駅停車のゆっくりした旅は続きます

「波瀬」「浦ノ崎」「前浜」・・・

駅名が だんだん 海に近づいていることを教えてくれます

 

 

突然 目の前に 青々とした海が飛び込んできます

あ~~感激です!! 

 

伊万里から 1時間ほどで ついに

日本最西端の駅 「たびら平戸口」に到着です

 

 

女性の駅員さんが 笑顔で迎えてくださって

磯の香りがする 海岸へと下って行きます

友人のM子さんが教えてくだった 瀬戸市場へ

 

 

左には  平戸大橋がかかり

 

 

前方の小高い山の頂上には 平戸城が臨めます

 

 

美しい景色に 新鮮な お刺身 天ぷら 

美味しい海鮮料理を いただきながら

あ~~あ 幸せ~ と うっとりしていたら

 

プルルルル 携帯が鳴ります

 

「お客さんが見えて 花瓶を欲しいと言われてるけど・・・

あんたがおらんやったけん お店を閉めてたけど  電話がかかってきて・・

クーポンはどこにある どうするかな~」

 

娘と二人 オロオロしている様子が目に見えまます

作ったり 描いたり する二人は 

接客や 計算が 苦手です

 

「え~~と クーポンは・・・」と 私もあわてているうちに

お箸が床に落ちてしまい あららら・・・

「代金も クーポンも 後にしておいて・・」と私

お店の方が 「お箸をお取替えしましょうか?」と

親切に声を掛けてくださいます

 

やれやれ ふふふ・・・

 

こうして ほんの 数時間の 一人旅は

終わったのです

 

佳秀窯HP ↓

 https://www.nishiyama-tadashi.com