あめ あめ ふれふれ 母さんが
じゃのめで お迎えうれしいな
ピッチ ピッチ
ちゃっぷ ちゃっぷ
らんらんらん
一足早い 梅子さんの到来です!!
蛇の目がさも 母さんのお迎えも 記憶にはないのですが
小学生の頃 急に降り出した雨を
教室の窓から ぼんやり ながめていたら
その雨の中を
合羽を着た父が わたしの赤い雨傘を バイクの背にのせて
こちらにやってくる姿が目に入ります
あの頃 感謝よりも 恥ずかしさの方が勝って
「ありがとう」と 消え入るような小さな声で父に言い
奪うように傘を受け取って 教室に駆け戻っていたことを思い出します
小さいころから ずっと 大きくなっても
父は ひたすら 私を守ってくれていました
晩年 よく 「孫の顔を見たいから」と 私の家に遊びに来てくれていましたが
夫は 「お父さんは 本当は あんたに会いたくて来ているよ」と 笑っていました
仕事や 子育てに追われ あまり かまってやれなくて
もっと 大事にしてあげればよかった 反省ばかり
今頃 どうしているだろうか・・・
ろくろの音に 静かな雨音がかさなって
ぼんやり 思いを馳せています
佳秀窯HP ↓
https://www.nishiyama-tadashi.com