ここのところ 最低気温が 零度を下回る日が続き 

作りたての作品が水分を含んでいるため 凍りつかないように

工房は 一晩中 ストーブが入る日が続いていました

 

 

HPブログ 「青磁のお碗つくり」

https://www.nishiyama-tadashi.com/single-post/2019/02/03/%E4%BB%8A%E6%97%A5%E3%81%AF%E3%80%81%E9%9D%92%E7%A3%81%E3%81%AE%E3%81%8A%E7%A2%97%E3%81%8C%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81

 

今日は 朝から しとしと静かな雨が降り続け 気温がグッと上がり

ひと雨ごとに 春が近づいてきている気がしています

 

 

先月 新年のご挨拶のお便りが そろそろ 落ち着いた頃に

対馬にお住いの 國分様の奥様から 一枚のお葉書を頂きました

20年近く前になるでしょうか

國分様ご夫妻は お隣のS市で 教職についていらっしゃいまして

時折 ご夫妻で 我が家に 来て頂いておりました

穏やかで 物静かな奥様と いつも 柔和な表情を浮かべたご主人様

お二人で 楽しそうに やきものをみて 楽しんでいらっしゃいました

 

 

しばらくして お二人で

「故郷の 対馬に戻ることになりました」と ご挨拶にお見えになりました

その時 はじめて お二人が幼なじみだ と言うことを知りました 

ずっと 故郷を大切に思っていらして

里に戻ることを とても 楽しみになさっているようでした

 

その後 風の便りで お二人が 対馬で 焼き物を制作していらっしゃること

里山の研究をなさっていらっしゃること それとなく 聞いておりました

 

お元気でいらっしゃるとばかり思っていたのです

 

 

ご主人様は 昨年春に 旅立たれていました

御奥様から ご報告と お礼の言葉が添えられていました 

夫の仕事を通して お知り合いになり 出会いの楽しみを 何より

有り難く感じるのですが・・・

同時に このような お別れがあることは 辛いことです

 

 

けれども 國分様ご夫妻は とてもすごい偉業を 残されていました

対馬の里山に生息する 植物の学名を調べられ

毎日のように植物の写真を撮られ 17年間に及ぶ お二人の足跡が

一冊のすばらしい写真集を 残されていたのです

さっそく 申し込んで 先日 冊子が手元に届きました

 

ワクワク ドキドキしながら 梱包をほどくと

表紙絵の 風に揺れる オウゴンオニユリの お写真が

飛び出してきました

 

美しい 植物の 生き生きした 写真が いっぱい掲載されています

このお花は こんな名前が付いていたのね~

あらためて お二人から お花の名前を教えてもらっているような 気持ちになり 感激です

 

 

ご自分たちが 生まれ育った 対馬をこよなく愛し 対馬の花や植物を愛し

お二人で 大切なものを 残されていかれたのだと あらためて 感じました

お二人に 良くして頂き お世話になりましたこと 

心から感謝申し上げ

先生のご冥福をお祈りいたします