いつもながら 本窯が入り

怒涛のような日々を 送っておりました

「なんで もっと早くしないのか・・・」と

荷づくりの手伝いに来てくれる 実兄から

言われるのだけど

「う~~ん いつも頑張っているんだけどね~」 と

言葉を返しながらも そんなに 考える間も 余裕もない

とにかく 準備しないと・・・

担当の方から 「リストはまだですか・・・?」の メールが届いている

ドタバタの中でも ふっと 外に出てみたら

いつの間にか 固く閉ざしていた木瓜の蕾が

あたたかな春の陽気につつまれて

ふっくら 開き始めていました

何かのおまけにもらった木の苗が 大きく育って

かわいい花をつけました

さてさて 心もほんわか春めいてきそうですが

それどころではありません

早く 工房に戻らなければ・・

メモに書いたスケジュールを 一つずつ 確実に・・・

ハラハラ どきどき の 瞬間です

この寒い冬の間 毎日 夫が こつこつ作り続けた作品たち

ちゃんと焼き上がっているだろうか・・・

あれは どうだろうか・・・

窯の熱が下がるまでの待機のこの時が

祈りの時でもあり 覚悟を決めるときでもあり

どこかで 「ここまで一生懸命やったのだから 

何があっても 結果がどうでも 覚悟を決めて・・・」と

二重に重ねた軍手をはめて ゴロゴロと

滑車の音がして 出て来るのを待ちます

「あ~とれてた! きれいね~!」と 喜んだり

「あ~~~!」と 心の中で泣きたくなったり・・・

この冬の寒さの中で 一番つらい思いをしていたのは 夫なのですが

あまり辛さや 愚痴や 泣き言を 口に出したことはありません

「辛かったり 苦しかったり することは多いけど 

同時に 喜びも隣り合わせにやってくる 

それがあるけん やめられん・・・」と 話したことがあります

一生懸命取り組んできた作品達を

皆さまに 楽しんで ご覧いただけるように

私も頑張らないと・・・

皆さまと お会いすることを 楽しみに・・・

お近くに いらっしゃいましたら どうぞ ご高覧下さいませ

ご案内申し上げます

時 3月14日(水)~20日(火)

ところ 玉川髙島屋 5階アートサロン

佳秀窯

http://www.nishiyama-tadashi.com/