こんなに澄んだ 青空の広がる日には

「ここから観える 景色が 一番好きよ!」と 言って

窓辺に腰掛けて じっと眺めていた

義母の横顔を 思い出します

 

いつの間にか 私も 気付いたら

同じように この景色に 魅入っています

 

 

素焼きの窯の火は 止まりましたけど

窯を開けて 作品を取り出すまでに

夫は 本窯に向けての 準備に追われています

 

取り出した作品が 傷や 埃が つかないように

掃除機を掛け 雑巾がけをして

工房の隅々まで 綺麗にします

 

エッ? イエイエ・・ これは すべて夫の仕事です!

私には 絶対にさせません

何故って?

隅々まで・・・きれいに・・・だからです!

ふふふ・・・

 

それから ハマづくりに 掛ります

 

 

ハマは 本窯で 棚に 作品を積むときに

これにのせて 積んでいきます

上にのせる 白磁の作品が 歪まないように 必要なのです

作品と ハマの収縮率が 同じになるように

作品と同じ 最特上の陶土を 使います

 

クルクルッ と ろくろの上で まわりながら

きのこのような形で 生まれてきます

 

 

トンボをとめて

ひとつ ひとつの 作品の高台の直径に 合わせて作ります

厚みも 重量に合わせて 調整していきます

 

 

 クルリッ!と 糸をまわして

切り取って・・・

 

 

ハイ! 出来上がり!

 

 

出来上がっては 皿板にのせて

外に運びます

ポカポカの 秋空の下で

気持ちのよい 日向ぼっこです

 

良く乾いたら 足の部分を削って 平たくしていきます

表には出ない部分ですけど

少しでも より良い作品づくりをするために

夫が こだわって 手を掛けて

取り組んでいるところです!

 

さて 明日は 窯上げ!

そのあと 本窯まで 水ぶき 釉薬 仕上げ・・・・etc.

 

そろそろ 私も出番です 

  

佳秀窯

http://www.nishiyama-tadashi.com/