秋の空は 気まぐれで 雨が降ったり 止んだり
ぐずついたお天気でしたが
昨日 今日と 爽やかな秋空が 広がりました
川沿いには 時季を告げる 彼岸花も鮮やかです
さて 工房は 休みなく 作業は続いています
削りが終わって
水ぶきで 綺麗に削りのあとを仕上げた後に
夫の 笹 千鳥 など 絵柄や 文様など
ひとつ ひとつに 丁寧に カナで 彫が入れられます
これは 鎬文といって このように 神経を集中させて
ひと彫 ひと彫 カナが入ります
骨が折れる仕事で 時折 背伸びしたり 腕を上げたり
お茶を飲んだり・・・
直線だけではなく このように 面白い彫も入ります
ほんの少し 梅酒や 食前酒 ワイン など
お疲れの一日の終わりに
お召し上がりになる お口にやさしい
お楽しみの一品です!
それにしても 今回の窯は 細かい作業が続き
素焼きまでに まだまだ 手間がかかりそうです
夫も 窯を入れるまでは お休みもなく 大変です
そんな 秋の昼下がり 昨日は 思いがけず
ご遠方から K様ご夫妻が お見えになりました
もうかれこれ 20数年来 お世話になり
良くして頂いているご夫妻です
例年 春の市にお見えになるのですが
「この時期は 静かで ゆっくりと
楽しめて 良いですね!」と 秋の有田も 楽しまれたようです
市になると もっと ゆっくりお話したいけれど と
思ってはいても つぎつぎに 懐かしいお客様が お見えになり
なかなか ゆっくり お話出来なくて 皆さまにも 失礼しています
お姿も お話も 穏やかで 美しいご夫妻に
いつもながら 見とれてしまいます
長いお付き合いなのに 初めて ご夫妻の慣れ染めなど
お話をうかがっていたら いつの間にか お二人に
上手に 話を 導かれ
自分たちの おもしろ 可笑しい 慣れ染めを
つい話してしまって・・・ふふふ・・・
一本取られました!
お二人を 駅へとお見送りしたあとに・・・
夫の作品を通して
素敵なご夫妻に 出会えましたことに
心から ありがたく 幸せで
心が熱くなる思いがしました
佳秀窯
http://www.nishiyama-tadashi.com/