3日の午前中まで 釉薬の仕上げをして

午後から 窯積みにかかりました

 

どんな仕事も大変ですけど

夏の窯積みは  

まだ 素焼きをあげたばかりの 窯の余熱も残っていて

 

ハマの上に 仕上げた作品を 一つ ひとつ のせて

柱を立てた 板の上に 効率よくのせていくのは

結構 体力がいります

 

 

天井まで もう少し あと少し

顔も 背中も 汗が流れ落ちて 

首に巻いたガーゼのタオルは びっしょりです

 

 

そんな時 決まって 父の後ろ姿を思い出します

夏の暑い頃になると 父はよく 半ズボンに

白いクレープの肌着をして

頭には くるりと 鉢巻きをまいて 働いていたものです

 

そして その背中は いつも 汗でぐっしょり 濡れていました

小さいころから 商家に 住み込みの丁稚に入って 働き

自分で 商売を立ち上げてからも

思えば ずっと 働きづくめの 父でした

 

 

わたしも 滴る汗を ふきふき 積み上げていく

自分を鼓舞するするときに

いつも その父の背中を 思い出すのです

 

私は あの父の娘だから・・・弱音を吐いてられない!

私だって 負けられない がんばろう!

がんばって 全力をつくす!

 

午後から始めた 窯積みも

全部を積み終えて 夫の 「ご苦労さん!」の一言を

きいた頃には すでに日付は変わっていました

 

ホッとする 気持ちと同時に 

いよいよ 窯入れの 緊張感が 張りつめます

 

台風の直撃で 本窯は一日置いて

今朝 火が入りました

 

窯焚きは まだまだ 夜半まで 続きそうです・・・

 

 

工房は 暑くて 緊張感があります

ちょっと 近くを 散歩して 見つけた紫陽花を

白磁の花器に 活けて 遊んでみました!

 

佳秀窯

http://www.nishiyama-tadashi.com/