「 イチゴ狩りに おいで・・」のメールが
E子さんから 入りました
いつものように Y子さんと一緒に E子さんの住むS町へ
蓮の葉が浮かぶレンコン畑の そばに車を止めていると
日焼け除けの帽子をかぶった女性が ハウスの間に
まっすぐにのびた畦道を
勢いよく 自転車をこいで 近づいてきます
Y子さんが 「アレッ! E子さんだ!」と 叫びます
自転車がとまり 深い帽子のつばの下から
笑顔のE子さんがいました
今年も E子さん夫妻が一生懸命 育てた いちご畑が
私たちを待っていてくれました
あおあおとした 葉っぱの下に
あります! あります!
真っ赤な イチゴ
「悪いけど 私は 今日は 玉ねぎの収穫で忙しいから
とれるだけ とっていってよ・・」と いって
また 自転車を走らせ 畦道を帰っていきます
野菜も 果物も 新鮮さがいのち
収穫は 時間との勝負です
E子さんは 頑張っていました
お昼時やっとE子さんも 仕事を終え 帰ってきました
持参したお弁当を広げて 1年分の おしゃべりです
日頃は それぞれに忙しさもあって 元気で暮らしているものと
あまり連絡も取り合わないものだから
「この1年は 色々あったよ・・」と
E子さんのお母さんが この春 逝かれたことを
ぽつり ぽつりと 話し始められて・・・
しんみり・・・
それでも 後半は 誰が話しているのか 聞いているのか
楽しいおしゃべりはつきません
「来年 また 元気で会おうね!」と
摘んだイチゴ 玉ねぎ グリンピース などなど
いっぱいの収穫物を 車にのせて 帰ってきました
忙しい毎日だけど 頑張っている二人に 力をもらいました
さあて 私も頑張らないと・・・
佳秀窯
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