今日は こちらも 底冷えのする
冷たい朝を迎えました
夫は 明日から始まる
「有田陶芸協会新春作陶展」の
設営当番に あたっていて 朝から
町の会場へと その準備に 出かけました
新年になって 色々と 忙しくなってきました
午後から 削りの作業にかかりましたが
明日も出かける予定があり 忙しそうです
そんなこんなで 今夜の地区の会合は
私が 出席することになりました
来年度の役員決めと言う 厄介な会合です
地区の行事は お祭りや スポーツ大会 諸々の行事が
つぎつぎに 企画されています
仕事を持つ人にとっては 2年間の任期は 大変です
地区の行事は 受け継いでいかなければならない
伝統の祭りなども あるのですが
実際 地区は老齢化し 若い人が少なくなっています
大体 今まで 役員をやったことがない人に 声が掛りますが
家庭の諸々の事情もあり 無理は言えないところもあり
会合も 時間ばかり過ぎて行って なかなか決まりません
しばらくして 私のそばにいた奥さんが バッグから携帯を
取り出して 低い声で 話し始めました
どうも 家にいる ご主人に 掛けていらっしゃるようです
「もう お父さんがせんと 決まらなくて 皆 困っているよ
お父さん せんね・・」
すぐに切れて ご主人が 即 断られたのが わかる
そして しばらくして また 電話を掛ける奥さん
「お父さん もう 引き受けんね だれも 引き受ける人がいなくて
帰られないでいるよ!」 最初は小さい声だったのに
だんだん大きな声になっています
公民館に集まっている みんなが そのご夫婦の話に
耳を傾け 成り行きをうかがい 始めています
奥さんは 真剣に携帯を持って 下を向いて 説得しているので
皆が シ~~ンとして 聞き耳を立てていることに 気付いていらっしゃいません
また 携帯が プチンと 切れました
再び 携帯を掛けた奥さん
「お父さん ぐずぐずいって・・
仕事のときは 私が行くよ
男らしく きめんしゃい!(きめなさい)」
それまで 中々決まらずに
気まずい 緊張した雰囲気になっていたのに
公民館のあちこちから くすくす 笑いがおこって
あったかい雰囲気に変わってきていました
すぐそばで聞いている 私は もう可笑しくて
笑いをこらえるのに必死でした
携帯を切った奥さん 毅然として言いました
「主人の名前を書いておいて下さい!」
皆の笑い声と 拍手が起こりました
こうして 2時間にわたる 会合が終わりました
佳秀窯
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