窓から見えるお山の木々が

緑や 黄色や 赤い色に 色づいてきました

工房では ヨイサ! ホイサ! の 

窯積みが続いておりました

 

 

全て 夫の手による ろくろの手づくりなので 窯に入れるのは

数か月 おきになります

今日は やっと 本窯が入りました

積みながら ちょこっと 写真を撮りましたので

ご一緒に ご覧になってみませんか?

 

先ずは 窯積みにかかる前に・・・

中に入るのは 白磁と青磁ですので

不純物が入らないように 

時間を掛け 窯の隅々を きれいに清掃していきます

ふふふ・・・言うまでもありませんが・・

ここも夫の仕事で 大雑把な私には 絶対に任せたことがありません

 

 

窯はすべて 耐火煉瓦で出来ていますが

このバーナーぐちだけは 金属の管が入っていますので

そこから錆が出ないように しっかり吸引します

 

 

隣どうしつかないように 少し隙間をあけながら

釉薬がかかった作品を ハマの上にのせて 慎重に 並べていきます

自分で言うのも ナンですが

これから 1300度の炎をかいくぐって 

生まれてくるのだ・・・と 思ったら 

美しくも 愛おしくも 思えてくるのです

 

 

これは ろくろで挽いた 高さのあるハマにのっている

香炉です

香炉は 塗板や 布の上に 飾られることが多いので

キズがつかないように 高台のところまで釉薬を掛けますので

このように 浮かせて 窯に入れます

 

 

同じように見えますが 香炉が 一つひとつ 違うので

ハマも それに合わせたものを 作ることになります

 

 

足が棒のようになってきます

何時間もかけて やっと 天井近くまで・・

もう少し あと少し・・・

二人とも 無言になり 心の中で 繰り返します

 

 

「オラ~イ! オラ~イ!」

天井につかないように 壁側にはみ出さないように

夫は右半分を 私は左半分を

よ~く見ながら 二人で 掛け声を掛けながら

慎重に ゆっくりと 滑車が動いていきます

 

夫の「ご苦労さん!」の いつものねぎらいの言葉で

窯積み終了です!

 

これからが 本番なのですが

私は これで ホッと 一息つくのです!

 

只今 すでに 窯焚き最中です!

 

後ほど また お邪魔するかも しれません・・・

 

 

佳秀窯

http://www.nishiyama-tadashi.com/