流石にこの年齢になってくると 

年齢相応の落ち着きと 大人の空気? が 

必要よね・・・とは 

かねがね 自覚はしているものの・・・

 

こんな景色を 上空から 見ようものなら

もう 落ち着いていられません

 

 

隣で うとうと 眠りかけている夫を そっと揺り動かし

周りの方のご迷惑にならないように・・・

うるさいおばさんと 思われないように・・・

はやる思いをグッと押さえて 極力低い声で

「お父さん! お父さんてば・・!」

「見て 見て 富士山・・・富士山よ!」と

 

 

あ~あ!・・・こうしている場合ではありません

写真・・・ 写真!  バシッ! バシッ!

 

静かに私のそばに近づいてこられた

乗務員の女性が

「今日の富士山は最高です!」と おっしゃったかと思うと

窓にピタリと顔を押し付けてご覧になっています

 

ふふふ! 私だけじゃなかったみたい!

 

美しい富士山に迎えられて 

その日の 夕方6時頃から 個展会場に入り

100点近い作品の荷をほどき

作品の周りには

従兄が山から切り出してくれた竹を 

並べたりして

あれこれと 皆さんをお迎えする準備をしました

 

 

あらかたの準備が整って 会場を後にしたのは

夜の9時をちょっと過ぎた頃でした

 

 

 

なんとか準備が整った安堵感と 

ほどよい疲労感に包まれて

百貨店の裏口から外に出ると

冷たい風が気持ちよく 

 

キラキラとした街の灯りが眩しくて

昼間とは違った 活気に満ちた夜の街の風景は

私には とても新鮮に映りました!