街路樹の紅葉も ゆっくりと
色づき始めたようです
先月 U市で開催された S氏の絵画の遺作展に
ご案内を戴き 行ってきました
「富士山の見えるところで 一人で絵を描きたい」と
関東に居を構えて 独学で描き続けられていたのですが
昨年ご病気でお亡くなりになり
今回 奥様とお嬢様による遺作展でした
会場は なんとも言えない 温かい雰囲気に包まれ
いつまでも その世界に浸っていたいような
ほっと 癒される空間でした
お着物姿の美しい奥様が 私に近づいて 御礼を言って下さって
「テレビ、冷蔵庫、洗濯機、掃除機・・・何にも要らないと言って
置いてなかったんですよ!食べ物は、家の前の小さな畑で
野菜を育てて食べていました・・」と
笑いながら お話されました
「夏は 冷蔵庫が無いと お魚やお肉など どうされていたんでしょうね?」と
余計な事を つい お訊ねすると
「窓を開けて 涼しい風に当ててましたよ・・・ふふふ!」と
やさしく笑っていらっしゃいました
今日届いた
思わずクスッと笑ってしまう お礼状の絵葉書を観ながら
ハタ?と 考えさせられました
私は 家事のほとんどを家電製品に助けられ その余りの時間は
たっぷりあるはずなのに・・・
ハテ? 毎日のこの余裕のなさは 何なのだろう?
一見 不便な生活に見えるS氏の生活が どう考えても
余裕がある生き方に思えるのは
何なのだろうか・・・・?
このお目出度き 福寿のお殿様に
ちょっと お訊ねしてみたき 気がしております