夕食をすませ 一息ついた頃に

ピロロ~ン 携帯が鳴って

「サトちゃんチ どの辺だったっけ?

行き過ぎたみたい・・・!」と 友人のKちゃん

 

あわてて外に出た私と 

「アッ!看板みつけた!」と言うKちゃんは

ほぼ同時だった 

 

 

「新茶がとれたから もってきたよ!」と Kちゃん

今 新茶の摘みの最盛期 

お茶園に嫁いでいるKちゃんは

寝る間もないほど 忙しい時期のはず・・・

 

車に乗ったまま 「すぐに帰らないといけない」と言う

 

 

車の窓越しに 「元気にしてた?」

短時間にお互いの近況を話すには 足りなくて

「うん!元気してた!」

Kちゃんが 「サトちゃん また ゆっくりなったら

美味しいもの食べに行こうね!」と言う

 

 

「うん!それで Kちゃんは

いつ頃なったら 時間できる?」と聞くと

 

Kちゃんは 「う~~ん!」と しばらく宙を見つめて

「10月頃かな・・・」

「わかった!また、電話するね、ありがとう!」と私

 

 

すっかり暗くなった夜道を 急ぎ帰るKちゃんの車を

見送りながら・・・ふと記憶を手繰り・・

「Kちゃんと食事したの何年前だろう・・・?」

 

「あれっ! Kちゃん 10月って 稲刈りの時期だね・・・!

あれっ! 私も 個展前だったヨ!」

 

 

うふふふ!お楽しみは 後になりそうね・・・!

でも、 きっと きっと いつか 

美味しいもの食べに行こうね!

さあ! 私も頑張らないと!