大正生まれの私の父は
随分と耳は遠くなってきましたけど
有難いことに 今年も無事に「父の日」を
迎えることができました
今でこそ 穏やかで 優しい おじいさんの表情をしておりますが
昔は 海軍さん上がりの 厳しい父で 私達 兄妹ばかりか
従兄 はとこ 近所のお兄さんたちまで 叱られなかった人は
おそらく一人もいないほど 「雷おやじ」で通っていました
頭ごなしに叱られることに反発しながらも
だれも怖くて 立ち向かうことができなかったあの頃
それでも
雷の落ちる気配を感じて 一目散に裏の畑に走った
お互いの妙なあったかい 連帯感もあって
いまだに 兄弟のような 繋がりがあるのです
音沙汰がないと 「今頃 どうしているのかなあ?」と
気になって それとなくメールを入れたり もらったり・・・
叱られたり 世話を焼かれたり 干渉されることが
若い頃は とても嫌で辛く感じた事も思い出されます
今、子供たちの時代になって
お互いの生活に距離を置き 干渉せず されず
以前と比べれば ずっと 風通しが良くなって
生きやすくなったのに
時々 その風が とても寂しい風に感じられるのは
私が 年を重ねつつあるからでしょうか?