「紅葉見に行かない?」と
稲刈りを終えたYさんからメールが入る。
Eさんとも会えるらしい。
約束の9時半 3人 落ち合う。
Yさんとは 時折会っているが
Eさんは イチゴを主に 米、麦、玉ねぎも
作っているので
いつも忙しく 十数年ぶりの再会であった。
若い頃と変わらない明るい笑顔で Eさんは車から降り立った。
約170年前 お殿様が造られたという庭園「御船山」
ようよう色づき始めた紅葉の下を ゆっくり歩く。
Yさんは 寒さに備え 座布団や膝かけの用意までしてくれている。
持参したお饅頭やお菓子を 温かいお茶とともに 食べながら
お互いが 過ごしてきた月日を 笑ったり 涙したりしながら 辿る。
Eさん 遠慮しがちに
「私ね 一日の終わりに 感謝してから 休むんだ。」
「色々あるけど そうすると前向きに生きていけるような気がする。」と・・・。
いつも 冷静に聞いている Yさんに
「ねえ、あなたの愚痴 ちっとも聞いたことがないよね?」
と訊ねる私に
Yは きっぱりと
「言っても どうにもならないことは 言わない!」
然り! 参りました!