本日も 爽やかな朝の始まり。 

        

         

今日は タイのバンコクから 嬉しい AIR MAILが届いた。

        

横浜での個展にお見えになったYさんからだ。その折 御子息がタイに転勤されることになり 「どうしようか迷ったけど 私もタイに行くしかないと 決めましたの」と 背筋をスーッと伸ばされ 穏やかな表情で凛として語られたお姿がすごく印象に残る御婦人だった。

        

若い頃から 磁器がお好きで やっと出会えたと青磁のお皿を 気に入って求めて頂いたものであった。ご自分の荷物と共に 船便で無事に届き 「開いてまた喜びが益しました」 と書き添えられている。

タイの 色彩豊かなお料理や果物やお花 いろんなものをのせて楽しんで頂いているようだ。

「タイは気候も温暖で 時間がゆっくり流れていきます。」とも。

       

お皿が遠く海を渡ってYさんのご家庭で 楽しんで使って頂けて またYさんもお幸せそうで 夫も私も 嬉しく有難いお便りだった。早速私も 日本の秋の風景が描かれた「山下清」氏の絵葉書を 送ることにする。懐かしんで頂けるだろうか?

       

「家庭の中で使っています。」「お花をいけました。」と言って頂いたり、時にはお写真を頂いたりする。

作品を通して 作る者と使って頂く方との 温かい心の交流が出来て とても幸せな事なのである。 

そんな幸せを感じながら 今日も 夫はろくろに向かい 私は夫の削り終えた小鉢を 一つずつ丁寧に ふきあげていく。