昨日の暴風雨が嘘のように 今日は青空が広がっている。
今日は 朝から可笑しいことがあった。
夫は ろくろで作品を制作するので 作品のサイズが一つ一つ違ってくる。 作品を入れる桐箱も実寸を測って見積後、発注する事になる。
今朝もいつも通り見積をお願いしたところ 数日前発注したのと数ミリの違いで前回より価格が大分高くなっていたので 電話を入れる。
「先日の分と数ミリ違いなので 調べて頂いてこの分 お勉強していただけませんか?」と伝える。 最近若い方に変わられたばかりの担当者の方は しばし 沈黙される。
いつもだったら 「間違ってました!すみません。」で終わるはずだった。「板の寸法が、縦横のサイズが・・・」とか、何か要領を得ない事を小さい声で言われる。
若い方なので 価格の決定をするのが無理なのかもしれない もめるのは嫌だし 面倒なので 相手の言い値で頂くことにする。
すると、「ありがとうございました!」 電話の向こうから 俄然元気な声が返ってきた。そして「僕、これから一生懸命見積もりの勉強します!」と言われたのだ。
受話器を置いて 今度は 私のほうが しばし 沈黙する。そして ようやくわかった。
お値引きのつもりで言った「勉強」が あちらは学ぶ方の「勉強」と理解されたようだ。可笑しくて 可笑しくて 一人お腹を抱えて大笑いしてしまった。
最近 娘達の略語が理解できず「何の略?」「どういう意味?」と度々聞き返すのにうるさそうな顔をされる。しまいに 一々聞き返すのが面倒で 「なんで 美しい日本語をそんな略して使うわけ!」と腹立たしくなったりする。
しかし、今日のようなことがあると 年齢の差を感じざるを得ない。「お勉強」は 「お値引き」と同じ意味で 言う方も聞く方も 直接的ではなく柔らかな表現なんだけどな・・・。
でも 「勉強しなさい」なんて 自分の娘にならともかく とてもよそ様に言う言葉ではない。勘違いとはいえ 誤解は解かないと。
高慢ちきなおばさんだ!と 思われているだろう。
若い人と会話するのが 難しい年齢になった。