九州の 梅雨明けは いつになるのかなあ? 空模様が気になるらしい。

 

    

今回の窯は 小さい作品がたくさん詰まった窯だったので 温度の調整を慎重に上げていった。

火を止めて数日 温度の下がるのを見計らって 少しずつ 窯の扉を開いていく。

「良く焼けているだろうか?」 いよいよ窯上げとなると 期待と不安で ドキドキ する。扉をあけるまでは 神のみぞ知る世界だ。

1300度の高熱の炎をくぐりぬけ 作品が生まれてくる。どうであれ 一つ一つが子供のように愛おしく思える。 焼き物にこんな感情を 抱くとは 嫁いでくるまで 考えもつかないことだった。

良かった。全てというわけにはいかないが 概ね 綺麗に上がってきてくれた。注文の一つ蓋物も綺麗に上がった。

            

  「親ばか」と 言われるのを覚悟で言うが こうして スポットを当て カメラを向けると 「よく、綺麗に 生まれてきてくれたねー。」と 抱っこしたくなる思いだ。

 制作過程は 私は直接タッチしないが 正直 喜びもあるが 苦しみもある。なんでこんな辛い仕事なんだろうと 思う時もある。

でも、こうして 作品が生まれてきてくれると うまく言えないけど 感謝と喜びでいっぱいになる。

それでも毎回 窯の問題点は 残る。「この次は・・・この点を・・・・。」と 作る者の抱える悩みは ずっと 続くのであろうか?

夫は 休む間もなく 次の制作に かかっている。